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「いのちの林檎」に思う

試写を見たのは12月だったかな。

思いはいっぱいあるのに、日記には書けずにいました。
彼女達の暮らしは、私自身が避難生活に入る前にブログで知っていました。

予備知識があっても映像は衝撃的でした。
あれだけ発作が起こったら、体力の消耗も大変なものでしょう。

私自身の…すれ違ったタバコの煙りに、激しい咳が止まるまで道ばたでうずくまるしかなかった事や、パソコンからの揮発物質で心臓がキリキリ痛み血圧が暴走した体験が、自分の中でフラッシュバック。
自分の心を平静に保つ為に、映像の中に入り込めず直視できませんでした。

また、テント暮らしも、私が頭の中でシュミレーションしていたものに近く、大荷物を持って坂を降りる姿は、私の第一号の避難場所だった山荘暮らしと重なり…どうもいけません。
押し込めてる気持ちが大暴れしそうでした。

うれしかったのは、母娘の穏やかでいながら芯のある、化学物質過敏症にきちんと向き合う暮らしはブログそのままだった事。
私の今の暮らしや心の寄り所は、彼女達だったと気が付きました。

私は、発症当初何人かのCSさんのホームページやブログで交流し、いっぱい助けてもらいました。
その中の一人が彼女達。
意識していないまま、私は彼女達をお手本にしていたように思います。

化学物質過敏症として生き抜く強さ、そして優しさは、これからの私の暮らしの確かなパワーとなりました。
もし、更に今の家に居られなくなっても、私は生き抜く事が出来ると思います!
毎日の生活を楽しく有意義に過ごす事が出来ると思います。

全国に、世界に、同じ仲間が居るのです。

たくさんの人が「いのちの林檎」を見ることによって、彼女達のメッセージを映画を見に行けないCSさんにも、情報の少ないCSさんにも、何らかの形で届けることが出来るかもしれません。

映画、ありがとう!

by huu-ku-mon-mon | 2011-02-04 06:37  

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